2024年12月13日
先日、千葉県こども病院の視察に行ってまいりました。ご対応いただいた、病院長はじめ関係者の皆様に、この場をお借りして改めて御礼を申し上げます。
当日は、こども病院の果たす使命や役割をはじめ、現状や課題について説明をいただいた後、院内を視察させていただきました。
院内を巡回させていただきますと、病院の天井に大きなシミがいくつも見られたり、ロビーの天井には落下物を防ぐためのネットがはられたりするなど、老朽化が進んでいるのが大変気になりました。
これまで、がんセンターや総合救急災害医療センターの建て替えが終わり、今現在、千葉リハビリテーションセンターの建て替えが行われていますが、他の県立病院が気になることから、整備状況を質問しました。
県立病院の老朽化の現状はどうか?また、建て替えや大規模修繕など、今後どのように整備を進めていくのか?
県立病院の修繕関係については、令和2年度から5年度にかけて、こども病院、循環器病センター、佐原病院を中心に老朽化、劣化、故障している施設・設備について調査を行ったところです。
調査の結果、漏水、屋上防水の劣化、排水管、建物を維持管理する装置が劣化していること、また、空調装置の不具合などが見られたことから、優先順位を決め、順次修繕を実施している状況です。
こども病院の漏水による天井のシミ等の簡易なものについては、現場で確認をした上で、早急に対応しています。
また、建て替えについては、昭和49年に本体が竣工した佐原病院は、令和2年度に耐震改修工事を実施したところです。
平成9年竣工の循環器病センターや昭和63年に本館を竣工したこども病院については、建物の老朽化が進行しています。
こども病院については、36年経過し、老朽化が課題と認識していますが、将来における小児人口の変化、医療の進展とともに提供する内容の変化、他の医療機関との役割分担などを慎重に検討する必要があります。
現在も病院とも話し合い、あらゆる可能性を検討しているところですが、引き続き様々な可能性について協議し、必要な調査をしながら、検討していきたいと考えています。
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巡回しながら確認しましたが、こども病院は、緊急患者の搬入口がなく、正面玄関から搬入していることや、増築で動線が非効率になっていること、さらに処置室は医療機器や備品が置かれていて作業スペースが限られてしまっていることなど、構造的な課題もあるようです。
今回の議案にも上がっていましたが、千葉リハビリテーションセンターの工期が令和9年までとなっており、次はこども病院あたりではないかと推察をしています。
まもなく開設40年を迎えることから、今後の整備方針を検討する時期になってくると思います、建て替えや大規模修繕に向けた検討をする際には、現場の声をよく聞いていただき、反映していただくよう要望しました。
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