2024年12月12日
先日、千葉市内にある児童養護施設から逃げてきた中学生の生徒2名を保護した方から、お話を伺うことがありました。
児童養護施設の先生が虐待するとの理由で逃げてきているため、施設には戻せない一方で、日曜日の夜10時以降だったため、どこに相談すればよいのかわからず非常に困ったとのことでした。
最終的には、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に連絡し、その中でも紆余曲折あったものの、「189」から千葉県全体を対応するところへつなげてもらい、翌朝、生徒2名のそれぞれを所管する児童相談所が迎えに来てくれたそうです。そこで伺います。
児童相談所虐待対応ダイヤル189について、夜間や休日はどのような対応になっているのか?
また、夜間や休日に児童を保護した場合、県ではどのような対応となるのか?
児童虐待対応ダイヤル「189」とは、虐待を疑われる子どもを発見した人等が速やかに、児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号で、国において実施しています。
通話料は無料で、「189」にかけると、オペレーターが居住地の地域情報等を聞き取り、管轄の児童相談所に電話をつなぎます。
休日夜間の通告等については、「189」を通じて、24時間365日受け付ける「子ども・家庭110番」において対応をしています。
また、夜間、休日等の児童相談所の閉庁時間における連絡及び相談等については、児童虐待対応ダイヤル「189」のほか、「子ども・家庭110番」において対応をし、そのうえで、児童相談所職員が交代制で対応します。
また、現にこどもが虐待されている恐れがある場合などの緊急事案に対しては、警察に援助依頼をし、連携して対応しています。
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「189」だけでなく、子ども家庭110番での対応依頼も可能というのがわかりました。
相談者によると、県や児童相談所の方は非常に対応がよかったものの、「189」では状況を説明しようとしても話を聞こうとせず、対応も非常に悪かったとのことでした。
実際に、「189」では具体的な相談内容には対応せず、最寄りの児童相談所につなげるだけかと思いますが、対応に窮する相談者からすると、何のための相談ダイヤルかと憤るのも理解できます。
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に対しては、相談者に寄り添った対応への改善を求めていただくよう依頼しました。
【参考資料】