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  • 2024年10月31日 月山福祉会視察

    2024年10月19日



    鶴岡市での午後の視察は、農福連携の取り組みを進める社会福祉法人月山福祉会へ伺いました。

    高齢化により荒廃農地が広がる中、その土地を活用して農作物の栽培を開始。栽培された野菜は福祉作業所の給食をはじめ、一般販売も行っています。

    また、中古牛舎を購入し、短角牛の繁殖・肥育事業も立ち上げ、2020年からは放棄された放牧場の指定管理者となり、44haの放牧場に放牧を開始するなど、本格的な農畜産事業を実施しています。

    短角牛は、4種類ある和牛品種の一つであり、 日本で主に飼養されている黒毛和牛がサシ(霜降り)が入っているのに対して、短角牛は低脂肪で旨味の基となるアミノ酸をたっぷり含む赤身の牛肉です。

    55頭を肥育しており、年間の出荷頭数は8頭。現時点ではまだ黒字化できていないようで、これが年間15頭になれば、ようやく採算がとれるそうです。


    そのような状況の中、赤字を支えているのがペットボトルの粉砕フレーク化事業です。
    産業廃棄物業者やゴミステーションに出されるペットボトルの処理委託を受け、リサイクル工場にて粉砕・洗浄、キャップやラベルを除去した純度の高いAフレークに加工し、ペットボトルの原料として出荷しています。


    このほか、ブルーベリーやいちじくなどを栽培・収穫してジャムを製造したり、鮮魚店で魚を解体したときに出る血合いや骨、魚肉をすり潰したものに緑黄色野菜やおからなどを原料に小麦粉を加えて仕上げたペット用のビスケットなどを製造・販売していました。

    我が家の老犬ラムネとファンタにお土産として買って帰ったところ、驚くほどがっついてました。

    現在、10代から70代まで、幅広い年齢層の障害者の方が利用されています。福祉作業所(就労継続支援B型)における工賃向上にも積極的に取り組んでおられました。


    【参考資料】
    社会福祉法人月山福祉会



    市原市 鈴木 和宏

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