2024年6月2日
千葉県議会ドイツ・オランダ行政調査団の一員として、最初の訪問地であるデュッセルドルフ市を訪れています。
同市は人口約64万人のうち、在留邦人数は6,000人以上にのぼり、ロンドン、パリに次ぐ規模の日本人コミュニティを擁しています。
2002年からは毎年6月ごろに日本食や伝統文化、最新のポップカルチャーなど、様々な日本の文化を紹介する「日本デー」が開催され、ドイツ国内を始め近隣諸国からも同市の人口と同規模の60万人以上の観光客が訪れる一大イベントとなっています。
千葉県とデュッセルドルフ市は、国際空港や国際展示場を有するなど共通点も多く、2005年からは、文化、経済、スポーツ、青少年交流など、様々な分野で活発な交流を続ける中で、2019年に姉妹提携が結ばれました。
更に昨年は、同市との友好を記念したデザインマンホールが市に寄贈されたり、市内に「千葉ストリート」ができるなど、更なる交流が進展しています。
こうした中で、今回は同ケラー市長の招聘で、熊谷知事や伊藤議長と合流し、姉妹提携5周年式典及び「日本デー」の開会式に臨みました。
式典後には、JETROデュッセルドルフ事務所を訪れ、ドイツでの脱炭素化の取り組みや再生エネルギーの現状や課題を中心に意見交換を致しました。
ドイツでは2030年に発電量の80%を再エネで供給するといった野心的な目標と共に、2038年までに発電量の26%を占める石炭火力を段階的に廃止する計画が掲げられています。
一方で、ロシアによるウクライナ侵略を契機にロシアからのガス供給が止まっているため、安定供給への確保のために電気料金が高騰するなど、脱炭素とエネルギーの安全保障との両立に関して突っ込んだ質疑が行われました。
その後は再び「日本デー」の会場に戻り、千葉県のPRブースを中心に現地の日本人留学生やボランティアスタッフなどと交流を深めました。
自治体がブースを出展していることは珍しく、国内生産日本一の醤油を始めとした発酵文化の紹介や、海の文化を体験できる万祝半纏の試着や折り紙体験が行われていました。
歴史や文化のみならず、ワークライフバランスや教育、子育て、現状のエネルギー政策など、現地でしか聞けないリアルな情報を得ることができ、また日本のアニメのコスプレイヤーがとにかく多く、日本への関心の高さを実感しました。
市内はどこも人集りが凄いため、移動は全て徒歩。今日一日で約19,000歩を歩き廻りました。
明日に備えて早めに休みます。
八千代市 横山 秀明