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  • 2022年06月23日 畜産(酪農)農家への支援について

    2022年6月21日



    先月、飼料価格高騰により窮状を訴える酪農家の方から、お話を伺ってまいりました。

    昨年の秋から始まった海上輸送の遅延による運賃の上昇に加え、年末の需要落ち込みによる生乳価格の下落、ウクライナ情勢による原材料の高騰、さらには円安の進行が重なり、酪農家はこれまでに経験をしたことがないほどの困難に見舞われています。


    上記の理由から、飼料価格は一昨年より、約1.4倍になっているとの報告もありますが、飼料価格だけではなく、電気料金も上がっているため、二重苦・三重苦となっているようです。

    飼料価格の激変を緩和するため、配合飼料価格安定制度がありますが、この制度は配合飼料にしか適用されず、牧草などの粗飼料は対象外となっておりますが、牧草やトウモロコシ、麦、大豆、ふすまなど、個別で購入した飼料をブレンドして与えている酪農家は、制度のしくみから漏れてしまうため、県としての救済策を求めていました。


    本日行われた本会議において、6月補正予算が追加議案が上程されましたが、新規事業として「畜産飼料価格高騰緊急対策事業」が創設されました。

    配合飼料を使っている畜産農家については、配合飼料価格安定制度へ積み立てている負担金(600円/t)への補助を、粗飼料を使っている畜産農家には、乳用牛1頭あたり5,000円、肉用牛1頭あたり1,000円が補助されることになりました。

    議案審議の付託を受けた常任委員会で、今後のスケジュールを確認したところ、予算成立後速やかに周知が行われ、7月中を目処に申請ができる仕組みを作る予定となっています。なお、補助金については関係団体を経由して支払われる(または負担軽減される)ことになります。


    今回の畜産飼料価格高騰緊急対策事業は、臨時的な支援でありますが、飼料価格の高騰はいつまで続くかわかりません。

    そのため、飼料価格の動向を見ながらも、継続的な支援が必要とされる場合には、国に対して働きかけをいただくとともに、必要に応じて、県としても検討をしていただくよう、要望しました。

    【参考資料】
    配合飼料価格安定制度
    一般社団法人千葉県配合飼料価格安定基金協会
    千葉県酪農農業協同組合連合会
    公益社団法人千葉県畜産協会



    市原市 鈴木 和宏

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