2022年6月10日
年々、入居者の高齢化や建物の老朽化とともに、空き家が増えている県営住宅菊間団地ですが、入居率の向上に関して、様々な機会や議会質問で取り上げてきました。
本年の2月、菊間団地の自治会長から秋田しんいち市議に、高齢者の買い物支援に関して事業者と話をしているが、何処へどのように進めていけばよいのかわからないと相談がありました。また、対象となるのが県営住宅であることから、さらに秋田市議から私の所へお話をいただきました。
予算委員会の中で、団地内の空き地や空き部屋を民間に貸し出すなどして、活力ある団地へと転換し、入居しやすい環境整備をすべきと訴えたところ、市町村が民間事業者と連携し、移動販売車等で買い物弱者への支援を行う場合には、県営住宅の敷地利用を承認しているとの答弁があったため、秋田市議と事業者のKさんに連絡しました。
当時、市原市ではどこの部署が担当するのか決まっていなかったため、どこに相談してよいのかわからなかったようですが、秋田市議が市原市と調整し、生活支援サービス提供体制構築のための「移動販売実施に関する覚書」を締結。移動販売の実現へとつながりました。
本日(6/10)より、菊間団地で移動販売が開始されることになったと、事業者の方からご連絡をいただきましたので、移動販売の様子を拝見しに、秋田市議と伺ってまいりました。
販売開始時刻になると、かごを持った方が続々と集まってこられました。
自治会長にお話を伺うと、最寄りにスーパーベイシアがありますが、やはり車を持っていない人(運転ができない人)にとっては、買い物をして持って帰るのは至難の業のようです。
そのため、最小限の買い物は近くのコンビニで済ませるようですが、満足する買い物はなかなかできないとのことでした。
移動販売では、生鮮食料品に加えて、冷凍ものやアイス、総菜なども取り揃えてあり、午前中に回って売れ残ったものは、一度店舗に戻って入れ替えを行うそうです。安心ですね。
また、高齢者の方が買い物袋をもって、団地の階段を上がっていくのは一苦労ですが、重い荷物については販売員の方がサービスで運んでいただけます。
先日、旭市でも移動販売をスタートしましたが、菊間団地以上に高齢者の年齢層が高く、初日に2kgのお米が8袋売れたとのことでした。
菊間団地では、毎週金曜14:00~16:20の時間帯で、団地内4か所の地点で販売されます。詳しくは、下記のチラシをご参照ください。
また、出張料として、価格には1品目あたり10円が上乗せされておりますので、ご承知おきいただければと思います。
担当者のKさん曰く、昔お店に来ていただいていたお客様が、高齢になり来られなくなったからといって、知らないとは言えません。来れなくなったのであれば、私たちから足を運んでいきます。
今後は、高齢化社会の課題ともいえる独居老人の見守りの役目も果たしていきたいとのこと。
民間の活力を借りながら、企業にとっても地域住民にとってもプラスとなることが望ましいですね。
支えあう社会の実現に向け、微力ながら力を注いでいく決意を新たにしました。
【参考資料】県営住宅について(予算委員会質疑より)