2022年2月10日
近年、県内では、障がいのある人が増加傾向にあり、多様な障害のある人に対する福祉サービスの充実が、これまで以上に必要とされています。
その中でも、重度の知的障害と重度の肢体不自由を併せもつ重症心身障がい児者や、人工呼吸器・胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などが日常的に必要な医療的ケア児者が将来にわたり、安心して生きていくための施設整備が喫緊の課題となっています。
しかし、県内を見渡すと、重症心身障がい児者施設の整備状況はまだ十分とは言えず、とくに人口が集中する東葛南部地域に施設がないことは、大きな問題となっています。
また、医療的ケア児者についても、高度な医療的ケアに対応できる入所施設がないために、大変に苦慮されている実情があります。
東葛南部地域では、親亡き後の子どもたちの将来を心配する父母の会から、県に対して施設設置を求める切実な声も上がっているところです。
こうした状況を一刻も早く改善し、障がい児者が地域で安心して暮らし続けることができるよう、障がい児者の入所施設(重症心身障がい・医療的ケア児者)の設置について、健康福祉部長に申し入れを行いました。
市原市 鈴木 和宏