2021年6月29日
私は、歴史が苦手で、大学受験も「地理B」を選択しました。
ですから、ましてや戦後史などほとんど無知に近い私にとって、講談社現代新書「真説 日本左翼史 戦後左派の源流1945-1960」は驚きの本でした。断片的知識がどんどん結びついてゆく心地良さをお伝えする筆力がないことがただただ残念です。
そこで、ソ連崩壊時の宮本顕治氏の「指令」についてのみご紹介したいと思います。佐藤優氏と池上彰氏の対談です。
佐藤「宮本が出した指示は衝撃的でした。『お前たちはソ連の崩壊に対して一切動揺する必要はないし、何も考えないでいい。今の党の立場を対外的に説明するための理屈は我々最高幹部が考える。お前たち一般党員が党の外の人と話すときには(略)共産党に入る動機になった話をなんでもいいので、なるべく実感を込めて、具体的に話すことだけを心がけろ。そうすれば今のこの危機は切り抜けることができる(略)』
池上「ソ連共産党解党時に、赤旗が一面トップで『もろ手をあげて歓迎する』という見出しを打ったこともすごい衝撃でしたものね。(略)」
松戸市 藤井弘之