2020年12月29日
2017年にご高齢のSさんから自費出版をしたいというご相談を受け、数冊のノートを手渡されました。
お孫さんのいたずら書きのあるノートは、何とも微笑ましいものでした。拝見すると、詩や短歌がびっしりと書かれています。
私は、これまで何度か合同句集を手作りしていましたので、Sさんの作品をパソコンでテキストデータにすることにしました。
そうしてできた手作りの本でしたが、Sさんはことのほか喜んでくださいました。
その後、さらに2冊のノートをお預かりしましたが、統一地方選もあり、パソコンに向かう時間もなかなか取れず、気になりながらも時間だけが過ぎ去ってしまいました。そして、ようやくすべて打ち終わったのが本年末。
すでにSさんは、ご高齢のために一人暮らしが難しくなりお身内の家に引っ越されていました。
お渡しできなかった申し訳なさと、プリントアウトした作品をお見せできなかった残念さが胸の奥に残っています。
何とか年内にお渡しできるようにと思っています。
松戸市 藤井弘之