2020年8月14日
千葉県令和元年度一般会計決算見込みが公表されました。
昨年の房総半島台風の復旧復興に569億円余りかかったことが分かります。そのため「災害復興・地域再生基金」を大幅に取り崩しました。
基金とはいわゆる貯金です。基金の取り崩しは歳入になります。つまり、災害発生は歳入増となり、歳入増は単純に「善」ではありません。これが財政の厄介なところです。
さて、地方財政にも1年間のサイクルがあり、全議員が知っておかねばなりません。
4月は予算配当があり、5月は出納閉鎖です。6月は決算統計を作成、7月は普通交付税が決定。8月は次年度予算編成方針発表、政府の「仮試算」も出てきます。10月は決算認定、11月は次年度予算査定開始。12月は地方財政対策の概要が提示、1月は次年度予算の首長査定。2月は地方財政計画が出され、また予算内示・公表。そして3月に予算が議決されるのです。
役所は、この財政サイクルで回っていますので、どのタイミングで予算要望書を提出するかもこのサイクルの中で決まります。
松戸市 藤井弘之