2020年7月7日
古民家を活用した地域活性化と地域公共交通の確保についての意見交換を行うため、君津市の久留里にやってまいりました。
君津市の野上慎治市議、佐藤葉子市議、木更津市の佐藤修一市議と合流した後、地元ボランティアグループ「黄色い鳥」代表の鳥井さんにご案内いただき、旧久留里藩士であった田丸家の邸宅を訪問。昭和11年に建築された邸宅は、長瀞より取り寄せた岩が鎮座した中庭を取り囲むようになっており、回廊の周りには茶室や広間、洋間などが配置されていました。
一方、敷地内には平成の名水百選にも選ばれた「生きた水・久留里」が自噴しており、田丸家の名水としても親しまれています。
これまでは普通に住居として使用されていましたが、十数年前に家主が亡くなってからは住まれておらず、少しずつ傷んできていました。「久留里にとっても財産なので、何とか活用して残していきたい」との思いから、鳥井さんは所有者の了解を得て、田丸邸の見学会を兼ねてお茶会やミニコンサートを行ってこられました。
今後は、地元のお店に協力をいただきながら、地域の特産物を活用した和食繕と田丸邸見学を企画したり、庭の池を利用して琵琶湖特産の淡水魚ホンモロコを飼育するなど、アイデアは尽きません。
また、邸宅内には徳川家康の書状や横山大観の絵、浮世絵など、歴史的に価値のあるものが所狭しと並べられており、子供たちが地域の歴史を学ぶ教材としての活用も期待されます。
市原市 鈴木 和宏