2020年6月26日
就労継続支援(B型)施設の開設に向け、日々奮闘を重ねておられるTさん。いろいろなご縁がきっかけとなり、就労継続支援施設を立ち上げるべく市原市内に事務所を構えて準備を進めてきましたが、就労継続支援施設を運営するにあたっては、サービス管理責任者を配置しなければなりません。
ちなみに、サービス管理責任者になるためには、一定の実務経験があることに加え、「相談支援従事者初任者研修」や 「サービス管理責任者研修」の修了が必要になります。
千葉県では例年、「相談支援従事者初任者研修」の募集を5月に行い研修を7~8月で実施、「サービス管理責任者研修」の募集は7月に行い研修を11月~12月頃で実施されています。しかし、今年度における福祉関係の研修は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、実施時期や実施方法を検討中となっており、明確な日程が示されておりません。
昨年1年間は準備期間であったため売上げはありません。今年度の研修が開催されなければ、施設を開設することができず、もう一年売上げのないまま、固定費だけは払い続けなければならず、不安が募ります。
県に確認したところ、開催の方向で検討しているところであり、スケジュールについては7月中にお示ししたいとのことであったので、ひとまずお伝えをし安心していただきました。
これまで、どのようにして来られたのか伺うと、正式な施設として立ち上がっていないので、希望されている方にはサークルとして利用いただいている。月々かかる固定費だけでも何とかしようと、4月以降はTさん達がマスクを作成し店頭で販売しているとのこと。
苦肉の策で始めたマスク作りでしたが、非常に評判がよく、多いときには一日に60枚から70枚の販売があり、行列ができた日もあったようです。お店は、月・水・金曜が開店して販売しており、接客をするとマスクが作れないため、火曜と木曜は閉めているそうです。
お忙しい中、就労継続支援施設の開設に至った経緯と障がい者福祉に対する熱い思いを語ってくださいました。
お伺いしたのが閉店日で、シャッターを半分閉めていたにも関わらず、私がお邪魔した1時間の間に2組のお客さんがマスクを購入したいと来られました。私も和柄を中心に5枚購入。鱸(すずき)の文字を探しましたが、丁度縫い合わせの所で残念。
市原市 鈴木 和宏